スペインから帰国して二日後、正確には53時間後には、ツインリンクもてぎでの初走行が始まった。未だ体内時計はスペインにあり、となれば当然リズムもマスターバイクヘレス仕様となる。挨拶をしてくる人にも「HOLA!]と言いかけ「ありがとう!」が「グラシアス/デナーダ」となりつつ、コースイン。もてぎは昨年の全日本最終戦以来、約半年ぶりだが、すぐにコースには馴染んだ。
今回のCBRの仕様はフルパワー化+モリワキレースマフラーの装着、タイヤはBT002PRO(前後ミディアムコンパウンド)、バックステップ(モリワキ)、そしてブレーキホース以外はカウルを含めてすべてド・ノーマルという状態。3年前のモテロー時よりもさらにノーマルに近いコンディションでの走り出しとなった。 3年前のモテローでは、エンジン関係ではマフラーをケンツ製にしただけのGSXRで58秒6がベストラップ(決勝レース中)だった。ただしこのレースに出るために何度かプラクティスを行い、ノーマルサスながら一応のセッティングを試みた上での結果だった。 これに対しCBRでの経験は、2003年もて耐になし塾栃木スピードとのコラボでCBR954RR(徹車)にて出場したのが記憶に新しいが、上のGSXRとほぼ同じ仕様ながら、ベストは2分1秒台でメ一杯だった。ほぼノーマルに近いマシンの絶対馬力不足は明らかで、なかなかそれ以上イケなかった。 そんなふたつの大きな経験から想像できたのは、 「割りにすぐにタイムが出るのではないか」 ということと、 「割りにすぐにタイムが出ないことに気付くのではないか」 ということだった。 そしてこの二つの疑問は、それぞれが息吹を得たかのように活性化し、そして今日のテストを翻弄することになるのだった………。
by kei74moto2006
| 2006-05-09 22:10
| 2006-07 もてぎ選手権
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by kei74moto2006
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