vol19-1 【初戦報告】2006もてぎロードレース選手権第二戦 オープンマイスター(決勝)

 予選終了から約6時間を経ての決勝レース。今回のオープンマイスタークラスはプログラム中でもっとも遅いスタートとなり、決勝は午後5時過ぎとなった。
 快晴に恵まれた日曜日だったが、お昼には40度以上あった路面温度もこの頃には30度台前半にまで下がってくる。
 ウォーミングアップラップを走った感触は「少なくとも予選以上に悪くなっていることはない」というものだったが、しかし果たしてそれがどこまでいけるのかは見当もつかなかった。いくら地方選手権とはいえ、周囲にいるマシンはかなり速い。新旧問わず、きちんとしたレベルまでマシンを煮詰めているようだ。

 ここまであえてスタート練習はしていなかったが(クラッチの予備がなかったため)サイティングで軽くトライすると「ガッツン!」。どうやらCBRのクラッチは回転を上げてミートすると途中で「食ってしまう」タイプのもので、ほとんど半クラが使えないことが判明した。

(どうする?今回は作戦もへったくれもなくスタートから吹ッ飛ばすしかないぞ?スタートでミスったら、完全に終わりだ………)

 シグナルレッドが消える。ひとまず街中スタートを意識して3000回転ほども上げずにミート、1コーナー突っ込みで気合しかないと決めて飛び込んでいく。ただ、短い加速区間の中でも動力性能差は顕著に現れて、予選二番手のGSXR-K6に乗る選手にスルスルと離されてしまった。
 頑張って1コーナーに入るものの届かず、結局二番手。そのまま立ち上がって仕掛けようとするものの、3コーナーまでの直線でかなり離され、それを突っ込みで相殺するという悪循環がはじまる。当然だが「相殺」だけでは前に出れない。どうするか考えている間に4コーナーから5コーナーまでのストレートで黒川選手CBR954RRにもやられ、一気に三番手に沈む。

 こうなると当初の作戦など全部吹っ飛んでしまっているので、もうイクしかなかったのだが、どうにもGSXRの選手のインに飛び込みきれない。そのまま裏ストレートに入ると、今度はさらに後ろからCBR1000RRの選手にまくられてしまった。ダウンヒル突っ込みで完全にインに入られたので、立ち上がりでやり返そうとアクセルをオンにした。その瞬間、

「ガギャギャギャッ」

 あ、終わった。
 久しぶりの、ハイサイドらしいハイサイドだった。

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 文字通りもんどりうつ様な形で体中をぶつけ、マシンはあらぬ方向を向き、バイクから振り落とされかけた。それでもなんとか諦めずにマシンコントロールを意識する。今回のマスターバイクスペインでも200kmほどの高速コーナーでコースアウトし、そのままの勢いで膝ほどのグラベルに飛び込んで「完全に終わった」と思えるシーンがあったのだが、そこでも「何があっても絶対に転ばない」と攻めの姿勢を保つことで、ギリギリで難を逃れた。それを瞬時に思い起こして、耐えたのだ。出来事はまさに一瞬だったが、すんでのところで転倒を免れ、なんとかラインに戻る。

 しかしこれで前者三台と水をあけられ単独四位まで下がる。このまま終わるわけにはいかない………しかし、思った以上にマシンバランスは形成されていない………残り9周と1/10ほど。さあ、どうする?

           つづく。

photo by yamadasan-kyodofusinsha & bakky
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by kei74moto2006 | 2006-05-25 00:25 | CBR1000RR


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