vol21 【テスト走行】もてぎブリヂストン走行会 6/15

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 モテロー初戦を終えて早くも三週間が経過したが、この間マシン仕様はまったく変更しなかったので、現状確認と今後の方向性を探るための走行テストとなった。

 今回の走行会はブリヂストンユーザーのためのもので、何と無料。1時間の走行枠が確約されている。しかしこの「無料」が効いたのか、当日は「全日本!?」というほどパドックは混んでいて、ピットにも入れないくらいの盛況ぶり。3クラスほどあったが、それぞれ60台以上のマシンが走るようで、位置付けとしては「もて耐」を睨んだ上での走行会という感じだそうだ。

 まったくペースの異なる60台ものマシンがひしめく中でのテストは厳しいが、来年のもて耐を考えればこういう状況も踏まえなければならない。頭を切り替えて確認作業に入った。

 走り出しの設定は前回の決勝を走ったものとほとんど同仕様。但しリヤのノーマルサスを予選でトラブってしまったキット用のものに変更(対策済)し、タイヤは決勝で使ったものをそのまま使用、ファイナルレシオを一丁ほどロングに、もちろんエンジンはド・ノーマルのままでの走行となった。

 さすがに1クラス60台というのは厳しく、ほとんどすべての場所で他のマシンと絡むことになった。ラップタイムも2分2秒ほどで推移したため「これはちょっとテストにならないかな」と悶々としてしまった。頭を切り替えて、重要なパートでのマシンフィーリングを探ることにする。

 どうもキット車のリヤサスがしっくりこない。スプリングレート、そして車高を合わせても、恐ろしくケツ上がりになってしまい、滑り出しも早い。積極的にイニシャル量やダンパーを変更したものの、効果は薄く実感に乏しい。早々に見切りをつけて、二本目はまたスタンダードサスペンショに戻すことにする。

 やはりSTDサスの方がしっくりとくる。動きは緩慢だが、タイヤの求めるストロークスピードにほどよく合っていて、絶対グリップ力、そしてライン取りの自由度などが明らかに高い。走行状況は一本目と変わらず非常に混雑していたが、アベレージが一気に上がり、最終的は59秒に入った。かなりペースの違うライダーを抜きながらのラップアベレージと考えればそんなに悪くない数字じゃないだろうか。

 また、タイヤフィーリングも大きく異なった。
 路面温度推移だが、モテロー決勝時は32℃、今回テストでは28℃前後と、5℃も違わないのだが、リヤのハーフバンク付近におけるトラクション、そしてタレなどは今回の方がはるかによかった。空気圧も含め、この辺の管理は今後もっと神経質に行うべきかもしれない。

 ここまでで「ド・ノーマル仕様」でのレース、及びテストは終了。現時点での馬力測定を済ませ(この結果は次号、もしくはその次くらいのMCに掲載予定だが………しかし………いや~まいったなあって感じの数字でした。タハハ)、一度全部バラしてから各部のバランス取り、及びチューニングをしていくこととなる。今年のもて耐には出場しないが、ちょうどその頃にニューバージョンでのシェイクダウンとなる予定なので、来年同時期を予測するにはちょうどいい頃合かもしれない。

 なお、ブリヂストンからはBT002PROのハードコンパウンドが新発売となったようで、今後はこれもテストしてみる予定。懸念された初期グリップも悪くはないようなので、真夏の路面コンディション(路面温度50℃以上)の中でどんな反応となるのか試したいところだ。

 余談だが、今回の走行会にはなぜか外国の人がたくさんいた。
 マシンは最新のSSが多かったが、中にはホンダのRS250(レーサー)に乗るインド人もいた。興味深かったのは、彼らが一様に「超マジ」だったこと。タイム的にいい線までいっている人もいた。今後日本のレース界(プロアマ含めて)を活性化させる上で、彼らの存在は不可欠ではないだろうか。もっと積極的にコミュニケイションを取って、日本人、そして外国人の両方が楽しめるような環境作りが必要だ。ショップ単位だけでなく、メーカーや走行会、レース主催者なども含めて、彼らの意見や要望を取り入れるような姿勢を取れれば、マイナー化して久しいバイク界を活性させるヒントが得られるかもしれない。「熱い走り」には、そういうメッセージが込められているように思った。

 さらに余談。梨本塾に参加しているスキンヘッド伊藤さんもこの日走行していた。
 初の600ということだったが、順調にタイムアップを果たし、11秒台を記録。慣れないサーキットとバイクと考えれば、かなり上出来のタイムだ。夏以降に編成予定の梨本塾レーシングメンバーは、まずはこの辺りを目指しての走行となるだろう。まさにいい指標だ。伊藤さんは今年のもて耐に参加するそうだが、怪我せずぜひ楽しんでほしいと思う。
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by kei74moto2006 | 2006-06-20 15:56 | CBR1000RR


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