vol27 2006もてぎロードレース選手権第三戦 決勝

 ダウンヒルまでに何台かが鼻先を見せたものの、なんとか押さえ込んで二番手で90度に侵入。トップは前回二位のGSXRーK6の選手だ(正式には失格になってしまったが、実質二位だ)。彼のバイクは結構快音を轟かせているという評判だったので、少し様子を窺うことにしようかな、と思っていると、CBR954の黒川選手がショートカットのS字で外側に並んだ。ここで前に行かれてもややこしいので、GSXRのすぐ後ろに入るようにする。

 4コーナーから5コーナーの区間のストレートでGSXRの馬力を観察した。………かなり速い。隣に954が並んでこないことを考えれば、間違いなく自分のCBRのパワーも上がっているはずなのだが、それとは比較にならないほどだった。前回にも結構な差を感じたが、今回はそれよりもさらに大きなビハインドがあるようだ。一周目ということもあってGSXRはペースが安定していないようなので、ひとまず130RからS字でしかけ、パス。トップに立ったのでそのまま一気に全開で走行してみることにした。

 二周目に25秒7までタイムを上げる。そのまま6周目まで25秒台で引っ張った。転ぶ寸前ギリギリ、というほどではなかったが、そこそこのアベレージだ。この間後ろがどうなるのかを観察した。だが、ほぼレコードラップで周回していてもほとんど後続は離れない。どうやらまったくアドバンテージはないようだ。

 どういう展開にしようか考えていると、ダウンヒルエンドでGSXRが鼻先に入ってきた。とりあえず後ろで考えようとついていくことにしたが、GSXRはどうも前に出るとラインが乱れるらしく、タイムが安定しない。もう一度前に出てみると、やはりダウンヒルエンドでやり返された。

 再度後ろで確認することにした。すると、バックストレートから130R進入まではGSXRが速く、その後の区間ではこちらに分があることが分かった。ストレートのビハインドはあるものの、どうにもならないレベルではない。少々後ろで耐えて、チャンスを待つことにする。

 予想外だったのが、周回遅れの出現だ。東コースの12周というのは全日本などに比べれば非常にディスタンスの短いレースだが(倍くらいあると嬉しい)それを考慮してもかなり早い段階で周遅れが出現し初めてしまった。この処理に手間取っていると、勝負できるシーンが少なくなってしまう。貧乏くじをひかないように集中したが、一度ストレートでこちらだけが抜ききれずに引っかかってしまい、あっという間に差が広がってしまった。再度追いつくものの、やはり周遅れの存在が気になる。

 残り四周時点でスパートし、一気にタイムを上げた。25秒5。大体このくらいが限界ラインだ。クリップ付近でも耐え切れずにリヤが流れ出している。勝負どころはコースの後半部分か、もしくは5コーナー。タイミングを見計らってしかけることにする。

 ラスト2ラップ。GSXRも少々バテてきたのか、操作がラフになってきているパートが多い。インツキも厳しいようだ。ライン取りにはいくつかプランがあったので、抜き場所を定める。だが、勝負をはじめようとしたその周にまたしても周遅れに引っかかる。ブルーフラッグはアテにならず(出たり出なかったり、トップに出してこっちには出さない、ということが多かった)抜くしかないのだが、よりによって抜きどころのないショートカットのS字で引っかかってしまったため、どうにもならなかった。結局決めた場所ではかなりのビハインドを追ってしまい、プランは総つぶれ。これがレースだが、しかし………。

 最終ラップに入った。ちょっとやそっとでは追いつけない距離が開いてしまう。しかし今度はさっきと同じショートカットのパートで、トップが周回遅れに手間取っていた。ここで一気に、と狙ったのだが、この前の周に追ったビハインドを詰めるには至らない。とりあえず最後まで諦めずに突っ込んでいくことにする。レースは、ゴールラインを通過するまでけして分からないスポーツだ。

 130RからS字、V字、そして最終コーナーまでにかなりのビハインドを削ったが、抜ききれるほどではなかった。「あと一周あれば確実に………」。
 だが、コンマ5秒まで詰めたところで無情のチェッカー。結局、今回も勝てなかった。

 
 つづく。
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by kei74moto2006 | 2006-08-24 02:02 | 2006-07 もてぎ選手権


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