2006年 05月 08日 ( 13 )

vol14マスターバイクから帰国(5月8日 5:00am)

今回もなんとか怒涛のスケジュール(第一部、二部)を無事に終了させることが出来た。
しかも今回は「無事」だけでなく、バッチリと結果まで残すことが出来た。これは次号モーターサイクリストに詳細を掲載する予定。今まで参加したマスターバイクの集大成的な内容となるとともに、昨年の過酷な全日本参戦が、遠く離れたスペインはアンダルシア、ヘレスで大爆発するという、運命を感じた戦いとなった。

さてCBRチャレンジだが、いよいよ明日、もてぎで初走行となる。
だがまだマシンは準備がはじまったばかりで、ほとんどノーマルという状態での走行となるだろう。実はまだステップワゴンも「ちゃんとしたトランポ仕様」になっていないので、これから整備することになる。

それより何より「バッツリと西側の時差」にハマっている。帰国早々昨夜はなし塾メンツと快飲し、しっかりとした眠気を獲得したが、午前に寝ても四時前には起きてしまった。ちなみにスペインとの時差は7時間で、午前五時現在の向こうは夜十時。すなわち長い長い白夜めいた一日がようやく傾きかけ、バルでセルベッサをオーダーし、そこかしこのコーナーでのドリフト具合を各国代表選手と称えあいつつ通りすがるセニョリータに投げキッス、みたいな時間帯なのだ。たった一日でそんな空間から逃れられるはずもなく、未だ我が東京スピードはヘレスの只中にある。スペインでもスタンダードCBRに乗る機会があり、オレは10000キロ離れたもてぎをイメージしながらヘレスを走ったわけだが、果たして………。
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by kei74moto2006 | 2006-05-08 05:52 | CBR1000RR

vol13 相変わらずのデタラメスケ。

ちなみにこの原稿を書いているのは4月28日で、明後日には48名参加のなし塾があり、その夜にはスペインへと飛んで7日までマスターバイクを戦い、戻った9日にはもてぎのスポーツ走行でシェイクダウン、その後試乗仕事が続いて、さらに仕事で最北端ツーリングに出発し、戻った翌日に三度目にして最終確認となるテスト走行、その週末が本番、というまたしても凄まじいスケジューリングとなってしまった。

どうもオレは自分を「ドS」と思って生きてきたのだが、違う側面がありそうだ、ということにようやく気付いた。つまりこのバカげたスケジュールを見ても、「シンドい」と思わず、それよりもワクワクしてしまう自分がいるのだ・・・。

ひとまずなし塾大応援団のみなさんへ。
(しかし今後はその中から「応援される人」も出てくることだろう)。

テスト、及びレーススケジュール(暫定)を以下に記載しておきます。お手伝い、応援等大歓迎。時間があったらサーキットまで来てね(さらに時間が余ったら近所のCCへ行こう!?)。

ノーマル+αシェイクダウン 5月9日(もてぎフルコース)
レーサーシェイクダウン 5月14日(もてぎフルコース) 
最終テスト       5月18日(筑波)
公式練習        5月19日(もてぎフルコース)
予選、決勝       5月21日(もてぎフルコース)
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by kei74moto2006 | 2006-05-08 05:49 | 梨本塾

vol12 やり残したこと。

2007年、もて耐に「梨本塾レーシングwithASアオヤマ」としてチームを組んで参加する。
2006年のもてローチャレンジは、その流れの一環に過ぎない―。


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これがオレの本当にしたかったことだ。

2002年の梨本塾もて耐チャレンジの詳細はここにある。今読み返しても当事の楽しい余韻がぶり返すが、しかし同時に、どうも胃のあたりに微妙なムカつきが沸き起こるのだ。

「こりゃナンだ?」

70人体制、応援ツアー用に観光バスまで走らせ、恐らく出場全チームの中でもっとも盛り上がった我が梨本塾レーシングであった。素人集団の初挑戦にしてはいい夢を見させてもらい、そこそこの成績も残した。だが………。そして翌年の03年はトーンダウンした結果こうなり、その結果奮起してその年のモテロー最終戦にエントリーして優勝するのだが………。

まだ、何かをやり残したままなのだ。なし塾卒業生のキッシーは05年もて耐で、めでたく優勝した。しかし、オレがやりたいのはそういうことではない。それまで存在していなかったチーム、人、マシン仕様で、つまり梨本塾レーシングwithASアオヤマで優勝を狙いたいのだ。

2007年のもて耐はまだ先の話だが、今夏、なし耐が終了した時点で、普段なし塾に参加してくれている人の中から「参加意志のある人」を募り、きちんとしたチーム体制、並びに規定を説明した上で、プロジェクトを発足させる。

この辺の詳細情報はまたの機会にお伝えするが、要するにこれが「新たなるスタート」そのものなのだ。
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by kei74moto2006 | 2006-05-08 05:46 | 2007もて耐

vol11 ほんとにしたいこと。

オレが今年やりたいレース、それは「もてぎロードレース選手権」である。これのオープンマイスタークラスに継続参戦するという意志を表明したのだ。2003年に一度だけ参加し、当事の塾生のドノーマルマシンを借用して出場、劇的な優勝を飾ったレースである。

だが「あの劇的な優勝をもう一度」したくてオープンマイスターに参戦するわけではない。前回あのレースに出場した経緯は「もて耐でドンチャンやるのはいい。ただ、なし塾のみんながその雰囲気になれて「勝つ意味」を忘れてしまったら最悪だ」という背景があった。結果的にそれは最高の形で示されることとなるのだが、しかし今にして思えば、あれも「オレの個人的な戦い」の延長戦であったような気がする。それは別の世界でやればいい話で、地方選手権レベルでやるべきことではない。

では、自腹を切ってライセンスからトランポに至るまでレースに必要なものを揃えてまで、一体なんのために「もてぎロードレース選手権」に参加するのだろうか?

実はそれは、ここを見ているみんなにも大いに関係のあることだ。
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by kei74moto2006 | 2006-05-08 05:42 | 2006-07 もてぎ選手権

vol10 レースはいつスタートするんだ?

「でさ、肝心なことだけど、レースはいつからはじまるの?」

マシンを用意したのはいい。ただ、オレが出ようとしているのはノーマルクラスのレースではない。出場するためには当然準備が必要で、色々と段取りがある。そのためには通常、最低でも2ヶ月くらいは必要だ。何しろパーツは「ひとつもない」のである。去年まで使用していたマシンのパーツを流用することなど出来ない(ここで例えば川島さんに電話して「すいません!ホイル貸して下さい!」などといっても、GSXRのものは使えない………)。まさしく「イチ」から作り出さなければならないのだ。青さんのチームも600を走らせているものの、1000に関するデータはほとんど持っていない等しい。果たしてこれで、いつからレースに出場出来るだろう?普通はそう思うはずである。ただ、オレは自分がフツーかどうかにあまり興味がなかった。興味があるのは、自分のスピード推移だけだ。

「………ごめん青さん、レースまで一ヶ月ないんだ。5月21日には決勝だよ」

これまで数々の魑魅魍魎をまとめてきた青さんも、さすがにこの一言には絶句していた。だが、オレは機関銃のように話し続けた。大丈夫、そんなにバッチリイジらなくても勝負は出来るはずだからさ、レース用フルパワーにしてタイヤとサス決めればチョンだよ………。

「………ん。まあ、やるだけやってみるか」

人物表情図鑑なるものが存在したとして「苦渋に満ちた笑み」というタイトルがあればまさにこの顔だ、という表情で青さんは微笑んだ。これでようやく準備のための下地が整った。オレのやりたいレース、それは………。
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by kei74moto2006 | 2006-05-08 05:40 | 2006-07 もてぎ選手権

vol9 千は急げ?

「………そっか。話はわかった。オレとしてもケイを走らせられればすごく嬉しい。ただ、シーズンも途中だし、あまりに急な話だから………正直どこまで出来るか分からない」

青さんは電話口でそういった。
ただ、オレは言葉尻ほど状況は悪くないと踏んだ。そうとなれば話は早い。片っ端からマシンを用意する段取りをつけて、ネットで車両を検索したり、レースベース車をオーダーする寸前までいったりしながら、プランを練った。その過程でどんどん自分のしたかったことが浮き彫りになってくる。そのイメージが鮮明になればなるほど、脳みそも活性化する。早くこのトライアングルを結びたい、そのためにはどうすればいいのか。あらゆる方法を考え、自分で出せるものはすべて出し、その上で当初の目的である「長く楽しめるレース」の下地を作る………。

青さんに電話してからやはり一週間後。

オレは2006年型CBR1000RRを手に入れた。
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by kei74moto2006 | 2006-05-08 05:36

vol8 とにかくずっとレースをすると決めた、My way

自分がしたかったレースは「永年的に出来るレース」である。もちろんもっと体力をつければそれが全日本や8耐になるかもしれない。ただ今はそういうものを自分の力だけでやるだけのパワーはない。地元のバイク屋さんとくっついて、さほど資金をかけず、しかも今オレの周りにいるみんなもガンガン巻き込みながら、楽しくて納得できて、しかも「勝ち」にいけるレースをしたい………。

そんなトライアングルが、いまようやく形になろうとしていた。
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by kei74moto2006 | 2006-05-08 05:34 | CBR1000RR

vol7 もう一度、あの頃のみんなと。

厳密には高校2~3年間を一緒に過ごさせてもらったNODAの面々。他にも峠では日本で一番速かった「彗星」こと堂園さん、当事からドリフト走行が話題となった福島さんなど、たくさんのタレントがいた。年上なのにいつもオレたちクソガキに「↑」というサインボードを提示される面倒見のいいマッチャン、すぐにキレるウエじいなどにもお世話になった。今にして思えば、よくもあんなに何も知らない高校生の面倒を見てくれたものだと感心する。なし塾に「5000円」という赤字まるだしの学割を採用しているのも、当事の恩返し的な意味合いが強いからだ。

話が長くなったが、前回のテストを経て、ようやくレーサーとしての物心がつき始めた時期にお世話になった人たちと、もう一度レースをしたくなったのだ。自分の戦い、すなわち全日本や8耐は、あくまで身ひとつで大手メーカーや有名チームと交渉し、シートを確保する。個人によって事情は多少異なるだろうが、トップエントラント系のチームのライダーであれば、後はあまりすることもなく「ひたすら走る」のみだ。だが、今回やろうとしているレースはそういう類のものではない。
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by kei74moto2006 | 2006-05-08 05:30 | CBR1000RR

vol6 想うは輝かしき日々

四輪の免許を持っていなかった16歳のオレは「ドリームNODA」の先輩方のトランポにバイクを積んでもらっての筑波通いが続いていた。何度目かの走行で「メカニック系のレーサー」のほとんどにラップタイムで勝り、そこから少しずつ「上下関係」に微妙な線が入りはじめた。そして迎えたデビューレース、1988年の筑波選手権第二戦。単体カテゴリーでのエントリーが数百台にも登るSP250クラスで、いきなり予選3位となってから、状況は一変した。

「ケイ、おまえスゴイな」

その年の最終戦では当事のNODAのトップライダーであり、ノービスレーサーのアイドル的な存在だった「平田義和」選手とデッドヒートをするまでに成長、結果100分の7秒台の僅差で破れて二位となったが、これは未だにステキな「負け戦」として胸に焼き付いている。絶対に追いつけないのではないかと思った先輩、しかしそれに追いつき、しかも前に出てデットヒートを繰り広げる。抜かれた後も「ついていけて」、しかも先輩はオレに対して「ブロックライン」を使った………。絶対に世界一速くなってやろうと思っていたが、しかし実際に自分が速くなって目標に追いついていくのはどうも現実感がなかった。

「アブなくヤラれるとこだったぜ。ケイ、おまえ速くなったな」

表彰台の上、それまでは背が小さくても「巨人」に見えた平田さんを、背丈と同じ大きさに感じるようになった。「NODA」としてのレースはこれで終了、高校を卒業する翌年三月には鈴鹿に渡り、西の名門といわれたブルーフォックスの門を開くこととなる………。
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by kei74moto2006 | 2006-05-08 05:29

vol5 かわいがられている彼女。

当日の筑波はバックストレッチからいきなりメインストレートにいきなり運ばれそうなほどの強風が吹きすさぶコンディションだったが、しかしオートショップアオヤマのCBR600RRはかなり快調に走った。エンジンそのものは以前試乗したテクニカルスポーツの辻村号CBRRなどより当然走らない、だが、車体のカッチリした感じ、各種操作系のパッチリ感はすごくよくて「きちんと整備されているなあ」と感心しきりだったのだ。

本当に色々なマシンに乗ってきたが「そのマシンがかわいがられているかどうか」は、跨ってブーンと発進、5秒で理解できる。青さんのところのバイクはまさに「いい感じで」整備されていた。いつしか「たかが600」という意識は薄れ、久しぶりの筑波を楽しく走行することが出来た。このマシンはオートショップアオヤマ(以下ASアオヤマ)から筑波選手権に出場している萩原選手(通称ブンゲン)のもので、それをベースにこの日は軽くセッティングを行った。するとすぐあとの同選手権で優勝というオマケまでついた(ベストラップは0秒真ん中と、ノービスにしては立派なものだ)。

この筑波テストがきっかけとなって、オレの中のトライアングルがおもむろに活性化した。それまでモヤモヤとしていた霧が晴れかかって、すぐに色々なイメージが浮かんだのだ。テスト後しばらくして、電話した。

「ねえ、もしもだよ、もしもオレがマシンを用意したら、後の面倒は一切見てくれる?」

「え?どういうこと?」

突然の電話に戸惑った青さんは、しかし肯定的に、そう聞き返したのだった。

つづく
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by kei74moto2006 | 2006-05-08 05:28 | CBR1000RR