2006年 10月 16日 ( 1 )

vol 31 レース前スポーツ走行(10/12)

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 悔しい思いをした前回八月のレースから早くも二ヶ月が経過した。あれから改良に改良を重ね、といいたいところだが、結局この日までテストも走行もゼロ。ぶっつけのままウィークを迎えることになってしまった。マシンの方は若干ながら仕様を変更したが、これが吉と出るか凶と出るかは、実際に走ってみなければわからない。

 ウィーク木曜日、午前九時五十分よりスポーツ走行開始。前回とは大きく気温が異なり、路面温度だけでも10℃以上低い。こういう季節の変わり目は非常に転倒しやすいので用心しながら走り出す。タイヤは前回決勝使用時のBT002中古で、リヤに関してはハードコンパウンドが装着されたままだ。これが今回のレースで適切なのかどうなのかも見極めなければならない。

 走行開始前の目標値は「ひとまず58秒」というものだった。タイヤが中古だろうがハードだろうが、そのくらいは出なければハナシにならない。今回もレコード&ポールは獲ると決めていたので、まずはそこに持っていくためのセットアップを意識した。

 走り出してすぐにマシンのパワーを感じた。手を加えた箇所が項を奏したようだ。特にトップエンド付近では、かなりいい感じで吹け上がるようになった。しかしマシン全体のバランスでみると、どうもおぼつかない。レース用にショート化したファイナルも感触は悪く、当然車体フィーリングもまったくよくなかった。CBRの場合、特にスウィングアーム長にはシビアになる必要があるのだが、ファイナルを変えたことでこれが変わってしまい、どうにもしっくりこない。

 色々とチェックしつつセットアップを試みたものの、効果は薄く、一本目のベストは2分0秒フラットというレベル。これではトップはおろか、自分の走りをすることさえままならない。ここでアタマを切り替え、ゴルフでの戦い方「自分との勝負」に徹して、マシンバランスを見直すことにする。

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 午後は13時5分からスタート。前後サスの設定を大きく変更してトライした。しかしこれも効果は薄く、どうも自分の思うような感触にならない。今回の仕様は「自分の好み」ではなく、当然ライバル勢とのバトルに勝てるのを狙ったものだったため、ショートファイナル化もそれに含まれた(以前どこかに書いたが、CBRで10000回転付近まででGSXRと同じ馬力を発するのには、1000回転のラグがある。つまり、例えば10000回転でCBRが150馬力前後とすれば、GSXRは9000回転で同馬力を発する。このラグを少なくするには、当然ファイナルを変えて高回転を多用するか、徹底的にコーナリングスピードを上げていくしかない)。

 三本目。ファイナルを元に戻しての走行。エンジン回転数、及び加速力的にはかなり鈍い感じになってしまったが、スウィング長的には適切な位置となり、突込みから立ち上がりまで安定感が出た。ここまでタイヤは八月決勝時のものを引っ張っていたのだが、なんとか59秒中盤にまで持ち込む。

 しかし新たな問題が出た。実は午前中から少しずつ出ていたのだが、11000回転付近でエンジンがモタつくのだ。ストレートではまったく問題ないのだが、パーシャルからの開け始めで、開けてもついてこないという症状が出ていたのである。仕様変更と季節の変わり目ということで、MAPも当然変えなければならないが、今日はメカニックの本橋君もコンピューターも来ていなかったので、対処しようがなかった。明日の公式練習ではまずこの問題を解消出来るように、全力でセットアップに取り組みたい。

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 久しぶりにサーキットの夜にマシンを整備する、ということをした。左から右へと湯水のごとく働いた金すべてを使って(いや、正確には大きくマイナスだった)戦っていた十四~五年前のGP250時代を思い出して、楽しかった。世の一切に感心がなく、レースの中で己の刃をどこまで鋭利にするかということしか考えない中でのマシン整備。己の八重歯を営利目的にするようになったらオシマイだ………。この日は知り合いの社長に頼み込んでゴルフ場ホテルにチェックイン、栃木テレビでやってたゴルフ番組を深夜まで見たものの、もちろんノープレー、ノースウィングでチェックアウトした。

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photo by yamadasan & kei
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by kei74moto2006 | 2006-10-16 20:00 | 2006-07 もてぎ選手権