2007年 03月 29日 ( 1 )

vol 45 2007 もてぎロードレース選手権 R1 (決勝)


 いよいよ今シーズンはじめての決勝レースだ。

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 開始時刻は16時20分………。何度も繰り返すが、3月のこの時間帯というはあまりレースするのに適した時間帯ではない。

 この辺は決勝前のブリーフィングでも話し合ったんだけど、1DAYレースとしている以上はいずれかのカテゴリーがこの時間帯を走らざるを得ない。そこで

「トップカテゴリーの人たちはタイヤや路面状態など分かっているひとも多いので」

という理由からそうなったのだそうだ。

 もちろんこれはアマチュアレースなのだから「いつでもオレたちを最適の時間に走らせろ」などと言う気はまったくない。主催者はもとより、ほとんどボランティアに等しい条件で参加してくれているオフィシャルの方々や、参加者も協力しあって成立しているのがアマチュアレース。ならばその都度誰かが泣くこともあるだろう。

 ただ250や400と、1000ccが寒い中で走るのでは危険の度合い、怪我を負った場合の大小もまったく違う。モテローに出場している選手はほぼ100%アマチュアであり、その中でタイムレベルの差こそあれ、危険認識という意味では、ほとんど全カテゴリーに差がない。

 もちろんペースの速い人たちほど色々な場面に遭遇しているはずなので、ルールやマナー、危険認識に関しては徹底しているはずだが、そうではない人たちが多すぎるのがもてぎがオープンしたときからの大きな悩みのひとつでもあるはずだ。

 そう考えると、規模は小さいがイチスクール主催者としては

「もう少しみんなを安全な環境で走らせるようなことは出来ないだろうか」

と考えてしまった。

 さてそんなことをいっていても自分のレースはもうスタートだ。シグナルがレッドになれば走り出すしかない。

 決勝前の展開予想としては、恐らく初期グリップのよさそうな黒川選手がスタートから逃げるはずなので、それを追いかけてなんとか序盤離されないようにし、後半で一気に勝負に出てみよう、というものだった。

 しかしそんな作戦はあっさりスタートで崩れ去る。

 サイティングの際にまたちょっとクラッチにトラブルが出ていることが発覚し、スタートではほとんど回転を上げずにミート。「後ろから行かれるだろうな~」と思っていると案の定2~3台が伸びてきた。

 1コーナーには4位で入り、3コーナーで3位にあがるものの、やはり左コーナーでの初期グリップは悪く「膝が擦れない!」(笑)。

 続く5コーナーでもかわせず130RからS字進入でようやく2位に上がるものの、黒川選手とは2秒くらいの差がついてしまった。

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 1周目は右コーナーしか膝が擦れず「このままだとヤバいかな」と思ったが、2周目の130RからS字では思ったよりも差がつかなかったので「これなら追いつける」とV字を立ち上がったところ、突如として黒川選手がスローダウン。

「!?」

 これには正直かなり面食らってしまった。

 間違いなく最後までバトルになるだろうと予測していたので、いきなり目標がなくなってしまい、まいった。

 悪いことにこの日は、行きつけのゴルフ場のオープンコンペ。去年はじめて90を切った記念すべきシリーズの第三戦がすぐ近くで行われている。

『………あまりに早い時間にレースの決着がついてしまった………ならば、今からいけば間に合うのではないか?』

 などとありえないことがアタマをよぎり、まったく集中できなくなってしまった。そのゴルフ場の社長さんはコンペ祝辞役を辞退してまで応援にかけつけている、というのにだ。

『もしかして荒川マラソンにも間に合うのでは?』

なんていうことまでアタマに浮かぶ始末。後ろを振り返っても誰もいない。10周のレースでバトルを楽しもうと思っていた矢先のことだったので、実際にレースをしているのかどうかよくわからない状態になってしまったのだ。

『じゃあ残りはタイムアタックでもしようかな』

とP-LAPに目を移すと………何にも写っていない(笑)。どうやら電源を入れ忘れてしまったようだ。

 きちんと後ろが確認できず、P-LAPも動いていない、近くではオープンコンペ、荒川ではマラソン。ということで二周目には58秒台だったラップペースが三周目には2分0秒台(笑)。なんだそりゃ?改めて走りながらP-LAPのスウィッチを入れ、動作確認をしてから四周目のサインボード見ると「+1.5」。

 さっきの周回では3秒ほどあった後続との差がが一気に1.5秒も詰め寄られている。P-LAPの入れにくいスウィッチをピコピコやりながらだったので自分のペースが遅いのは明らかだったが、にしても一気に差が詰まった。

『もしかして黒川選手はリタイヤしていないのか?』

 これで少し気合が戻り、ペースアップ。すぐに57秒台に入れる。

 しかしそれでも翌周のボードには+1.0と出た。これで黒川選手がリタイヤしていないことが明らかになり、しかも悪いことに結構なペースで背後に迫っていることも分かった。

『このまま引っ張ってみるか?それとも………』

 しばし考えたものの、結局はペースをキープして走行する。すると6周目には+0.3まで詰まってしまった。恐らくすぐ背後にいるはずだ。

 ここでいったん後ろに下がって相手の走りを見るか、それともフルスパートをかけてどうなるか試してみるか。難しい選択だったが、今週のもてぎでは「全開!」という感じで走れていなかったので、後者を選んだ。物は試しだ、どうなるかやってみよう。

 それまでとはちょっと違う感じで、思い切り車速を乗せて最終を立ち上がる。そのまま可能な範囲で一気にスパートをかけてみた。

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 すると翌周のボードには「+1.7」。それまでのペースを考えればありえない開き方だったが、恐らくミスかなんかしたのだろう。ならばと、さらにペースを上げる。

 すると差はまた広がり「+2.3」。こちらが57秒中盤ほどだったので、黒川選手は58秒台にまで落ちたということになる。

 残りは二周。

 ここまできてようやくゴルフもマラソンもアタマからなくなった。さらにベストを刻むつもりでペースを上げる。途中周回遅れに絡んだものの、障害になるようなことはなく、そのままの勢いでチェッカーを受けた。シーズン開幕となるレースでの優勝だった。

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 表彰台に向かうといつものように「ウオー」という怒号にもにたダミ声。男色濃い(もちろん禁色ではないですよ)なし塾の連中が待ち構えていて、みんんな喜んでくれている。これが、いま自分でレースをしていてもっとも嬉しい瞬間だ。自分のスクールの生徒さんたちの前で優勝すること。アマチュアレースだろうが全日本レースだろうが、それがすごく大事なことだと思っている。

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 彼らも規模、スピードは違うにせよ、毎月のなし塾でレーシングスピリッツ全開で走ってる。そういう人たちでなければ、なかなかレース本来の魅力は分からないものだ。ネットやテレビでクラッシュ映像ばかりを収集している連中とは、まったく違う。

 かねてからお伝えしているように、今年は「梨本塾レーシングASアオヤマ」としてもて耐に挑戦する。その前哨戦でもある今回のレースで、本当に男臭い(いや、最近は明らかにオヤジ臭い連中も増えた。オレだって年を重ねているんだから当然だ)連中に祝福されて、最高のスタートとなった。このままの勢いで、夏まで流れ込みたいと思う。

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 引き続き、応援よろしくです。



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by kei74moto2006 | 2007-03-29 09:22 | 2006-07 もてぎ選手権