2007年 06月 01日 ( 1 )

vol 47 2007 もてぎロードレース選手権 R2 (予選)

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「おはようございます!」

「ん?ああ、おはよう………」

「いまどこですか?雨は降ってますか?」

「ん?ああ………なんというかまあ、トンネル………みたいなとこだよ。雨は大丈夫だ」

「………そうすか!ボクが走っているとこも晴れてます!今日は大丈夫ですね!」

「………そうか」


 そんな電話ではじまった金曜日、フリー走行の朝。電話の主はブンゲンで、今年のもて耐チャレンジで第一ライダーを務める予定のライダーだ。今回のモテローにはブンゲンもエントリー、ST600クラスを走るらしい。今日はそのためにもてぎに向かい、道中から電話してきているのだった。

「ところでナシモト君、何時ごろ到着しますか?」

「………どこに?」

「どこにって(笑)。もてぎに決まってるじゃないですか!」

「………さあなあ。なあブンゲン、オレはいま”フトンネル”のなかなんだよ………」

「………(絶句)」

 そう、この日は朝からアホみたいに降水確率が高く、ゴルフならまだしもとてもじゃないが時間とコストをかけてまで走りに行く気にはなれなかった。朝からネットの実況アメダスを睨みつけていると、雨雲は秒単位で東へ伸びはじめ、あれよという間に関東全域を覆っていった。栃木方面も然り、但しかろうじて茂木周辺のみ「ポッカリ」と隙間があいてはいた。だが。

「走りましょうよ!」

「………ムリだな」

「大丈夫っすよ!オレ、晴れオトコですから!」

(世の中にオレ以上の晴れオトコなどいない。ブンゲンはまだそれを知らないらしい………)

「そっか。まあじゃあ晴れるだろ。一生懸命走ってこいよ」

「………マジっすか~(泣)」

 晴れオトコのオレが行かなければきっと大雨になるだろう。そんな勝手な予測をしたのだが、前回のセッティング同様これまた見事に当たり、ブンゲンは走り出して三周目のダウンヒルで雨にたたられ、走行終了となった。

「………帰ります」

 走行開始から15分後には、ブンゲンからそんな電話がかかっていた。

 そんなわけで直前走行は出来ずにそのまま決勝日入り。フリー走行はあるものの、非常に時間が短いために、大きな変更は出来ない。ただ前回テスト時の感触はよかったのでさほど心配はしていなかったのだが、いざ走り出すと

「!?」

 ………まるでCBRがR1になってしまったかのごとく、フィーリングは激変していたのだった。

 これには少々面食らい、セットアップを振ってみるものの、結局感触は戻らず。どうやら外気温、路面温度ともに前回よりも大幅に上昇したことで、足回りやエンジンのフィーリングが大きくズレてしまったようだ。

 それでもなんとかレコード更新をしようとかなりムキになって予選を走ったものの、結局マシンフィーリングは悪いままで、タイムにもそれが反映されてしまう。ポールは獲ったものの目標タイムからは1秒以上も遅く、達成感はゼロだった。

「なんとか決勝までにマシンの状態を戻して、レコードを更新したい」

 そう考えて色々と足回りのセットアップを見直して、プランを練る。2~3思いつく箇所もあったので、その辺を変更してレースに挑むことにした。

 だが、決勝もまたそんなに簡単にはコトが運ばないのであった………。

 つづく。
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by kei74moto2006 | 2007-06-01 16:26 | 2006-07 もてぎ選手権