vol 58 もてぎロードレース選手権 R4(予選)

いよいよもてぎロードレース選手権の最終戦の予選が始まる。これはもてぎでの最終戦というだけでなく、自分が二年間やってきたCBRチャレンジの最後のレースでもある。

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予選開始は11:35より20分間。東コースで行われるため、およそ13~4LAP程度周回出来る計算だ。

昨日のテストを終えてからは、ひとまず自分が感じている違和感をまずマシン側ですべて消し去ろうとセットアップをすることにした。リヤの車高の引き下げ、チェーンリンク数の調整、ファイナルレシオのさらなる見直し………。基本的にテスト走行は中古タイヤしか用いていないが、それにしても昨日までのタイムでは話にならない。なんとかしてもう一度納得のいくレベルまでマシンバランスを引き上げる必要があった。

コースインするといつもの風景が広がる。東コースピットより駆け下りすぐにダウンヒルへ。タイヤが温まっていない段階でここに入っていくのはいつも恐怖感がある。何事も起こらないようゆっくりとバイクを寝かせ、すぐにパーシャルへ。さらに立体交差を潜り抜け、東コースレースならではのS字ショートカットに入っていく。

右、左、右、そして最後の左で本コースの4コーナーへ繋がる。その後のストレートで全開にしてエンジンの様子を伺った。10月の澄んだ大気に呼応するように、CBRのエンジンは快調だった。

4周ほどスローペースで回りながら、空いている場所を探す。5周目にちょうど隙間が空いたのでファーストアタックへ入る。バックストレッチを駆け上がりながら「やれることを、全力でやろう」と決める。すべての照準を近未来へ。このイメージとの同化こそがファステストラップを意味する。

5周目のタイムは1分26秒0。テストよりも1秒以上速いタイムだったが、しかしイメージからは程遠い。一度ピットインして微調整をしてピットアウト。さらにアタックを繰り返した4周目にようやく25秒8をマークするものの、これが精一杯だった。

レースの予選という現場を走ると、迷いは払拭された。恐らくは唯一フォーカスできる場所がそこだったということだ。テスト走行時にはなかった感覚があった。走行後に湧き出てくるのは、恐怖心や亡くなったレーサーの顔ではなく、イメージ通りにならないマシンの現況と、それをなんとか決勝までにクリアするための様々なアイデアだった。

どんなことがあっても、この二年間の最後のレースをオレは楽しむことにする。

そう心に決めて、マシン準備に入った。


つづく
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# by kei74moto2006 | 2007-10-14 11:35 | 2006-07 もてぎ選手権