vol4 しかし、トランポを購入しても、肝心のバイクが決まらなかった。


仕事柄様々なニューモデルに試乗する機会はある。その中からもっとも可能性のあるものをチョイスすることは可能だ。しかし「レース」をするのであれば、その後のランニングコスト、メーカーごとのバックアップ体制なども当然考慮しなければならない。色々と悩んでいる間に時間は過ぎ去り、いよいよ3月末を迎えようとしていた。ちょうどその頃、「ねえケイ、ちょっとウチのマシンをテストしてくれない?」という話があった。オートショップアオヤマを経営する青山店長―通称青さん―からのオファーだ。このときの様子は東京スピードでも紹介してる。

青さんは大昔、まだオレが高校生の頃に世話になっていた「ドリームNODA」というチームに在籍していたメカニック兼整備士さんで、右と左くらいしか分からなかったオレに色々と教えてくれた良き先輩だ。店舗規模はさほど大きくはなかったが、この当事の筑波選手権で「ドリームNODA」を知らない奴はいない、というくらい有名なチームで、SP忠男、SSイシイ(現OX)、SSフクシマ(現ドッグファイト)、コシカワ八千代などと並んで、非常に個性もレースも強いレーサーが集まるショップだった。青さん自身も走っていたが、メインは整備だったはずで、他の非常にワガママなメンバーの中で唯一のまとめ役、兄貴分的な存在だった。

その後ドリームNODAは解体されてメンバーは散り散りとなるのだが、ここ数年は当事のメンバーで新年会を開くこともあり、その縁でこのテスト走行が実現することとなった。

ただ、正直言えば「あまり乗り気ではなかった」のだ。
何しろスーパーバイクで1シーズンを終えた後だったので「地方選手権レベルのST仕様600に乗ってもなあ」という気持ちが強かった。しかし「どんなバイクでも速攻で慣れて楽しむ」というのが身上のひとつなので、ひとまずテストしてみることにした。

つづく
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# by kei74moto2006 | 2006-05-08 05:25 | CBR1000RR