ブンゲン、さとしの頑張りによって、SSクラス10番手、総合でも12番手と予想以上の結果で予選を通過した梨本塾レーシング。
その予選から一ヶ月強、8月19日、いよいよもて耐の決勝を迎えることになる。 出来ればこの間精力的にCBRを走らせテストを重ねたかったのだが、実際にはほとんどそれは実現できなかった。というのも、タイヤ交換システムの構築などやらなければいけないことが山積されており、それらの整備に充てる時間が必要だったためだ。 この結果、さとしやトシは自分のバイクをもてぎに持ち込んでそれぞれ自主トレにはげむしかなかった。それぞれCBRとはまったくことなるバイクだが、何もしないよりははるかにマシだ。二人が感じていたプレッシャーに対しても、いい抗生剤となった。 しかも周囲の大方の予想に反して、スタートライダーはトシ。誰もがスタートライダーは「塾長」で一気にトップへ、という作戦を考えていたのだが、実際にオレ自身はあの夏の苦い経験を思い出していた。同じミスをするわけにはいかない。 『これは自分ひとりで走るレースではない』 もう一度それを肝に銘じて、パーフェクトな作戦を練ろうと心に決める。 もて耐のひとつの特徴は、アマチュアライダーとのペアリングだ。梨本塾レーシングASアオヤマでは三人がアマチュアで、自分ひとりのみ国際ライセンスとなる。 これまで数多くのレースをこなしてきたブンゲンはともかく、トシ、そしてさとしの二人は、生粋の公道からここへ出てくることになったアマチュアライダーであり、いわゆる選手権慣れなどまったくしていない。 そういう中で彼らをどうしたら安全に効率よく走らせられるかをしっかりと考えなければ、もて耐では絶対に結果は残らないのだ。 完璧に仕立てられたマシン、入念な打ち合わせを繰り返したスタッフ、そしてこれ以上ないというほどの好位置となったスターティンググリッド。今回も恐らくは大会でもっとも多い応援団が見守る中で、いよいよそのスタート時間が迫っていた。 つづく
by kei74moto2006
| 2007-09-01 12:35
| 2007もて耐
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by kei74moto2006
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